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お 題 |
花 |
淡紅白色のこの花に、まやかしの主張はない。
赤、黄、紫…、光の波長を器用に吸収するモノたちと異なり、
そのほとんどをはねつけるさまは、不器用であるが潔い。
もっとも、この潔さ、けして強さを裏付けとはしていない。
雨風に抗えるのは、ごくわずかな時間。
一気に果ててしまう脆さを、生まれながらに持っている。
桜の花は、伝統文化と期間限定を背景にして今の地位がある。
しかし、これらの背景をぬきに、他のモノたちへのアドバンテージを
勝ち得ただろうか?さまざまな彩りを武器にする他に対して…。

人間の眼は“とても優秀であるが、同時にとても曖昧”だ。
簡単にだまされる。“そのモノ自身”と向き合うには、
色味を取り除かなくてはならない。
華やかなドレスを奪われたとき、
他者をアテにしていたモノたちに見る者はなにを感じるだろうか。
…モノクロにしてなお色褪せない花がある。
…ソメイヨシノ、不器用で美しい花。
writing:FUTO
(投稿日 : 2008/4/10(木) 18:54 CHIKA。.)

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