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Vol.1 母親だから声をあげたのです

ネットの闇から子どもを救え!
~有害サイト・ネット犯罪から子どもを守ろう~

Vol.1 母親だから声をあげたのです

「お母さん、洗顔フォーム買ってきて」今春中学に入った息子の声。
「そうそう私も気になりよったと。アンタおでこにニキビが出てきよーもん。いつまでも石鹸で顔洗うわけにはいかんたいね。」

親にとって子どもはいつまでもオッパイを吸っていた頃のままなのです。しかし今時の子ったらみんなオマセさん。幼稚園児だって「誰々ちゃんが好き、結婚したい」って言いますし、ウチだって小学校のうちから好きな女子がいて、ちゃっかり両想いでしたよ。そして今、思春期真っ只中。

学校で性教育の授業を何度か参観しているので、男女の性の違いや、人を好きになる感情についても、息子とは早くからオープンに話しているつもりです。年齢に応じた性教育は必要だと思うし、何よりゆがんだイメージを持って欲しくなかったから…。

しかし情報化社会の波は子どもにも容赦なく襲いかかってきます。親の思惑なんて無視です。

小学校中学年の頃、息子は家でインターネットをするようになりました。小学校では低学年からPC授業がありますが、その頃は検索も下手でなかなか楽しめていないようでした。

宿題で調べ学習にインターネットを使っていい場合があるので、私もわりと前向きに使わせていました。何せ私はインターネットの恩恵に預かり仕事をしている身(SOHOでWEB制作をしています)。

ネットを活用すればどれだけ世界が広がるか身をもって知っています。子どもにも追々教えていきたいと思っていました。

小学校高学年になるとかなり上手に欲しい情報を拾えるようになってきました。そして、フリー(無料)のゲームサイトを見つけたりして遊びにも活用。

私の留守中に使う事もあるので「インターネットは本当の情報だけじゃなくて、ウソの情報もある。大人向けのホームページもある。ウイルスと言ってページを開いただけでPCが壊れる事もある。だから変なものが出てきたらクリックしないで消すんだよ。」とだけ釘を刺しました。

ある日私が帰宅するとリビングでPCをする息子の姿が。悲しいかな、母親は空気でわかってしまうんです。何かが違うって…。

後でPCの履歴を見てみると案の定、アダルトサイトを見ていました。

その時の私の感情は、悲しいでもなくただひたすら反省の念。だってそうでしょ?子どもは好奇心のかたまりなんです。異性に興味があるのは当然のこと。「変なものはクリックするな」なんて無理な注文ですよ。

インターネットを使って仕事をしながら、その危険性を息子に伝えてなかった。フィルタリング(有害サイトアクセス制限)ソフトを知っていたのに、面倒くさくて入れていなかった。

今後息子にPCを使わせる為にどのような手段を取ればいいのかを調べて行くうちに、子ども達は大人の想像の域をはるかに超えて、ネット社会を縦横無尽に歩き回っている現実を知りました。大人にとがめられる事のない世界。

誹謗中傷が飛び交い、個人情報をたやすく掲載してしまう。その頃からマスコミがインターネットを介して子どもが犯罪に巻き込まれた事件を頻繁に報じるようになりました。

私の回りのお母さん友達を見てもその現実を危惧している人は少なく、「わかっているけど自分がインターネットに詳しくないからどうしていいかわからない」という人が大半でした。

誰かがこの現状を伝えていかなければ子ども達はこのままインターネットの闇に深く陥ってしまう。手を打たなければ…。

私は2007年6月に子どもねっと会議所という団体を作りました。「有害サイト、ネット犯罪から子どもを守ろう」がスローガンです。幸い仕事仲間や主旨に賛同してくれた人が集まってくれました。

インターネットを使って仕事をし、熟知している人が多いのが私達の強みです。そして、大半が子どもを持つ親。身近に子どもの今を見つめています。

メンバーで情報交換をし、学校や地域の子育て支援団体などへ出向き、セミナーを開催しています。親にもっと関心を持ってもらいたいのです。

とは言え、私達がお話しするには範囲も回数も限りがあります。この誌面を借りて次回から子ども達のネット事情、そしてどうすれば子どもに安全にインターネットを使わせる事ができるかをお伝えしていこうと思います。どうぞおつきあいください。


井島信枝〈Ijima Nobue〉
◆子どもねっと会議所 代表
◆2007年6月に立ち上げて以来、子どもを持つ親を始め、子育て支援中の方・教育関係者の方々に対してインターネットの安全な環境作りに必要なことをセミナーなどを通して啓蒙している。
セミナー・イベントの企画。
◆HP http://kodomo-net.com/

(投稿日 : 2008/6/2(月) 15:15 −.

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