

今回の聞いて来ましたは子どもネット会議所代表、井島信枝さんに本当に「子どもに携帯持たせて大丈夫?」かどうかを聞いてみました!
携帯を持っていないことでは友達が出来ないとさえ言われる昨今、子どもさんから「携帯を買って」とせがまれ、判断に迷う家庭はとても多いのではないかと思います。
特に働くお母さんは、子どもより帰宅が遅くなることもあり、GPS機能を使えば居所もわかるし、安全の事を考えると「買ってあげてもいいかな・・・」と思う反面、連日ネット絡みの事件やトラブルの報道が多くて持たせることに不安が大きいという声もあります。
そこで、「有害サイト・ネット犯罪から子どもを守ろう」をスローガンに、子どもねっと会議所を設立し、各地で啓発活動を行っている井島信枝さんに、子どものネット事情やアドバイスをいただいてきました。
◎ 現在、子ども達の携帯普及率ってどのくらいなんでしょう。
平成19年内閣府調べで、小学生約3割、中学生約6割、高校生に至ってはほぼ100%という数字が出ています。しかし、地域によっては小学生でも半数程度所持している所もあります。
◎ 子ども達は通話以外、携帯を使ってどんな事をしていますか?
いつどこにいても親と連絡が取れるようにと思って携帯を持たせるのは大人側の考え方です。子ども同士では通話はほとんど必要としていません。メールとインターネットを使う。これが子どもが携帯を欲しがる大きな理由です。
◎ 携帯を持たせる事によって、どんなトラブルが起きていますか?
メールやインターネットはほとんどが文字だけのやり取りです。携帯からは短い文章のやり取りがほとんどなので真意が伝わりにくく、相手が勘違いをしやすい。
また掲示板は匿名で発言できるので、ケンカになったり、いじめに繋がる事例が多く起きています。親の目に届きにくい事もトラブルを助長させる原因です。
また、ネット社会には子どもを犯罪に誘引しようとする悪い大人がたくさん介在します。子どもに人気があるサイトには、必ずと言っていいほど子どもになりすました大人の書き込みがあります。
援助交際を持ちかけたり、裸の写真を送っただけで数万円払う等、言葉巧みに誘います。クリック1つで過激なアダルトサイトへ通じる広告も乱立しています。
登録した覚えがないところから不正請求をされたり、写真をアダルトサイトに公開されたり、個人情報を悪用される可能性がある事を知ってください。
パケット通信料の問題もあります。音楽等大きなデータを頻繁にダウンロードして、知らない間にパケット代が何十万に膨らんでいたという話しをよく聞きます。
これはパケット通信料を定額制で契約する事によって回避できますが、どのような使い方をしているのか、親がある程度把握しておく必要があると思います。
◎子どもの携帯にはフィルタリングをかけたらいいと聞きますが、フィルタリングって何ですか?
フィルタリングは有害サイトへアクセスしようとすると、機械的にブロックする機能です。
2008年7月現在 携帯各社のフィルタリングサービスは以下になります。
【ドコモ】
キッズ iモードフィルタ(ホワイトリスト方式)
iモードフィルタ(ブラックリスト方式)
【KDDI(au)】
接続先限定コース(ホワイトリスト方式)
特定カテゴリ制限コース(ブラックリスト方式)
【Softbankモバイル】
Yahoo!きっず(ホワイトリスト方式)
ウェブ利用制限(ブラックリスト方式)
★ホワイトリスト方式とは・・・
携帯会社が青少年に見せても安全なページだけを登録しており、そのページにしかアクセスできないサービスです。
★ブラックリスト方式とは・・・
インターネット上にあるすべてのページから、アダルトサイトや出会い系サイト、コミュニティサイト(SNS、ブログ等)や掲示板等「有害」の可能性があるページをあらかじめ収集して、そのページへのアクセスをブロックするというサービスです。
利用料は無料です。契約している携帯会社のショップやホームページから申込みができます。解除は保護者からの申請がないとできません。
しかし、現在携帯のフィルタリングはこの2種類のフィルタリング方式しか提供されておらず、どちらにしてもフィルタリングをかけてしまえばアクセスできるページはかなり制限されるし、その子の成長に応じて保護者側でフィルタリングの強度を調節することができない等、不満の声も上がっています。
そこで各社とも、今後「保護者らの判断で閲覧できるページを選択できる」サービスの提供を検討しています。
そうなると、今以上に保護者が子どもがどのような使い方をしているかを把握する必要があります。もっとインターネットの明暗を知らないと、子どものいいなりになったり子どもまかせになって、フィルタリングの意味がなくなる可能性があります。親にもインターネットに関する知識が求められる時代になったということです。
◎フィルタリングをかけていれば安全ということですか?
有害サイトはインターネット上に星の数ほどあります。機械的にそういうサイトを収集していますが、100%とは言えません。それに有害である基準もその人によって違うでしょう。表現の自由の問題もあります。
ですから、機械的なフィルタリングをした上で、人の目と心で行うフィルタリングが最後の砦となります。
インターネットの利便性・危険性について親子できちんと話し合いましょう。一緒にインターネットを楽しむのも良いでしょうし、日々起こっているインターネット絡みの事件について話し合うのもいいきっかけになると思います。
子どもさんの成長に応じて、家庭でルール作りをするのも1つの方法です。
例えば・・・
PCや携帯の置き場はリビング
ロック(パスワード制限)をかけない
ネット閲覧は親がいる時に
メールやネット閲覧の時間を決める
個人情報を書きこまない・むやみやたらと人に教えない
面と向かって言えない事は、メールや掲示板に書かない
判断に迷うことや、困ったことがあったら、すぐに相談する
100家庭あれば100通りのルールがあると思います。インターネットは楽しく便利なので、使い始めると時間を忘れて熱中しがちです。
しかし、インターネットを動かしているのは生身の人間だという事を子どもに教えていきましょう。リアルな社会に不審者がいるように、ネット社会にも危険な罠があります。
匿名であっても、インターネット上で発言する事には責任があるのです。読む人の気持ちを考えて、より慎重に、より思いやりを持つ事が必要だと教えましょう。
私が子どもの頃に比べ、今の子どもは時間に追われて生活しています。色んな事にストレスを感じている子どもも多いでしょう。でも、インターネットを逃げ場にしないで欲しいのです。
子どもは社会の宝です。私達大人はリアルな社会も、ネット社会も、子どもが安全に笑顔で暮らしていける環境を作る努めがあります。
◎ 子どもねっと会議所で出前講座をしているのですよね?
子どもねっと会議所のメンバーはインターネットを使って仕事をしている人、子どもを育てている親が大半を占めます。その中で情報共有と対策を考えているグループです。
今回、携帯からのインターネットに関してだけお話ししましたが、パソコンからでも、ゲーム機からでもインターネットを使う事ができます。出前講座では、子どもの最新ネット事情、フィルタリングやルール作り等について、PTAや学校の先生方、地域の団体などに出向き、セミナーを開催しています。また、子ども向けセミナーもその学年に応じた内容を用意しています。詳細はホームページでご確認ください。
直近のセミナー情報 http://goryonsan.net/fukuoka/machinojyouhou/896/
井島信枝〈Ijima Nobue〉
◆子どもねっと会議所 代表
◆2007年6月に立ち上げて以来、子どもを持つ親を始め、子育て支援中の方・教育関係者の方々に対してインターネットの安全な環境作りに必要なことをセミナーなどを通して啓蒙している。
セミナー・イベントの企画。
◆HP http://kodomo-net.com/
「求人情報」全4回特別企画記事(ごりょんさんにアップ中です)
*第1回 母親だから声をあげたのです
http://goryonsan.net/fukuoka/kosodate/686/
*第2回 学校裏サイト・プロフの闇
http://goryonsan.net/fukuoka/kosodate/749/
*第3回 出会い系・アダルトサイトの闇
http://goryonsan.net/fukuoka/kosodate/773/
*第4回 フィルタリングとルール作り
http://goryonsan.net/fukuoka/kosodate/868/
(投稿日 : 2008/8/1(金) 9:44 CHIKA。.)
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