
中村 雅和(Nakamura Masakazu)
いのしし社会保険労務士事務所所長。公務員として法律実務20年の実績を引っ提げ、社労士・ファイナンシャルプランナーとして独立開業。就業規則、企業のメンタルヘルス対策のスペシャリスト。(投稿日 : 2009/3/2(月) 12:37 中村 雅和.)
いのしし社労士と闘うあぱ子さん
「ふんふんふーん」今日もあぱ子はご機嫌に仕事。今晩、何を食べようかなぁー、なんて考えながら、軽く掃除をしていた時の事。
ゴミを掃き取ろうと振ったほうきのその後ろに、ノートパソコンを持ったカキさんが!
ばきっ!勢い余ったほうきの先がノートパソコンの液晶に!
「ああーっ!」叫ぶあぱ子。カキさんがパソコンを起動しようと電源を入れましたが、液晶は真っ暗のまま。
あぱ子はうなだれて「す、すみません…」
カキさんは「起こった事は仕方ないですよ。職場の掃除も進んでしてくださってたんだし」
「す、すみません…」
「多分、パソコンのデータは大丈夫。明日、課長に相談しますね。あまり気にしないで。」
とカキさんは優しく言ってくれました。さっきのいい気分はどこへやら。最悪の気分で帰路に就いたあぱ子なのでした。
次の日、あぱ子はすぐに課長のところに行きました。
「昨日はすみません!」
「あー、カキさんに聞いた。ちょっと不注意だったね」
「本当に申し訳ありません。パソコンは弁償させてください」
「弁償?」
「は、はい…」課長はそれを聞いて、あははーと笑いました。
「?」
「その気持ちは嬉しいけど、弁償はしなくていいです。もちろん始末書は出してもらいますけど」
「はい。それはもちろん…」
机に戻って、この話をカキさんにしました。カキさんは
「実はですね。こうしたことってよくあることなんで、パソコンには保険をかけてるんですよ」
「そうなんですか」と、いのしし社労士がまたも登場!
「今回、あぱ子さんは掃除をしていてのことでしたし、もちろんわざと壊したわけじゃありませんから、会社も全額は請求できないんですよ」
「余程のことがない限り会社の備品について、全額社員に弁償させることは難しいという判例もありますしね」とのこと。
ウチの会社はそうだけど、他の会社ではそんなわけにはいかないだろうなぁと、あぱ子は自分のしたことを深ーく反省したのでした。


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