
中村 雅和(Nakamura Masakazu)
いのしし社会保険労務士事務所所長。公務員として法律実務20年の実績を引っ提げ、社労士・ファイナンシャルプランナーとして独立開業。就業規則、企業のメンタルヘルス対策のスペシャリスト。(投稿日 : 2009/2/23(月) 10:05 中村 雅和.)
いのしし社労士と闘うあぱ子さん
アビキュー商事は、このご時勢にも扱っている商品がいいのか業績を伸ばしていました。ですからいつも人手が足りなくて、随時、求人募集しています。
あぱ子の総務課は、採用担当の部署でした。あぱ子は応募してきた人の求人票や履歴書などに目は通しますが、面接などに出席することはありません。
最終面接にはおじいちゃん会長、新社長、総務部長、課長、そして書記としてカキさんと、オブザーバーとしていのしし社労士が出席しています。
ところがある日のこと。「あぱ子さん、申し訳ありません」とカキさん。
「実は明日、採用面接があるのですが、どうしても出席できなくて、あぱ子さん書記やってもらえますか?課長には了解もらってます」。
ええっ。新入りの私が面接に参加していいの?という顔が、カキさんにも分かったのでしょう。笑いながら、
「書記だけですから、大丈夫ですよ」というので、ちょっと安心。
で、カキさんに採用の手順を聞きました。
「採用って本当に難しいんですよ。」
「そうなんですか?」
「ええ、法律でいろんなことが規制されてるんで」
と、カキさんは説明を始めました。
「男性のみ!」や「●●才以下!」という表現は原則してはダメで、仕事内容だけをできるだけ詳しく書いておかないといけない。
ハローワークだけではなく、「あぱぱ」などの求人誌や、インターネットでも自社サイトを使って募集したりします。その方がいろんな人材から応募がきますからね。老若男女様々な人が応募してきますよ。
履歴書の経歴や、本人に電話して応対ぶりを見たり、会社に来ていただいて、課長が事前面接したり。ですから最終面接までに3回は審査することになります。
「そうなんですねー」
「会社も求人にはそれなりのお金をかけています。いい人材を発掘するのに必死なんですよ」
あぱ子は自分が採用された時のことを思い出しながら「会社も応募者も必死だ!書記だけど、私もガンバルぞ!」と胸を熱くするのでした。


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