
日野光里〈Hino Hikari〉
◆子供が2歳のときにパートを始めて6年勤めた後にマンガやゲームのシナリオライターとして独立し、現在は専業主夫家庭の大黒柱。
◆著作/ソフトバンククリエイティブ社刊「ホームズ・ツインズ!」九天社「マチともの語り」など。
◆新作ゲームはケータイアプリ「ヒルズの恋人」、【モット恋愛主義】にて配信の「レスQ」
◆産業カウンセラー、THP心理相談員、キャリアコンサルタント資格を有し、働き方の講演なども行う。
(投稿日 : 2009/3/23(月) 10:34 日野光里.)
再就職への道
前回、保育園の待機児童が多くて入りにくいことを書きましたが、私の住んでいる地域では数年前、近距離にふたつの保育園があいついで新設されました。
私が保育園が「ない、ない」と嘆いていた時に、一方では保育園を増やそうという活動をしている人が地元にいたわけです。すでに入所できた後だったので、直接その運動と接触する機会はありませんでしたが、駅などに保育所の増設を求めるチラシなどが貼ってあるのを見て、自分のふがいなさを反省したものです。
ないなら、このように運動すればよかったのだということを、その様子を見て思いました。もちろん、生きるのが精一杯の時代に運動を起こすのは大変です。でも、それでもやる人たちはいて、その人たちだって大変だったはず。そして実際にその後、ふたつもの保育園が建ちました。
今、その保育園に通っている人たちはそういう運動があったことも知らないかもしれません。けれど、新設された保育園を見るたびに、私にはできなかったことをやったママ仲間の頑張りに敬意を表しています。
「ない、ない」ばかりでは変わりません。では、どうしたらママが働きやすい環境を作ることができるのか?
それを考え、動くことも大切だと思います。もしも、自分の時代に間に合わなかったとしても、後に続くたくさんのワーキングマザーにその意志が伝わっていけば、それはもう前進していることと一緒です。
あの時、何もできなかった私は、今こうしてここで執筆しています。それが少しでも、あの時できなかったことの埋め合わせになればと思っています。微力ではあるけれど、後に続くたくさんの働く母親、そして父親たちにとって、働きながら子どもを産み育てる環境が整うように、と。


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