
日野光里〈Hino Hikari〉
◆子供が2歳のときにパートを始めて6年勤めた後にマンガやゲームのシナリオライターとして独立し、現在は専業主夫家庭の大黒柱。
◆著作/ソフトバンククリエイティブ社刊「ホームズ・ツインズ!」九天社「マチともの語り」など。
◆新作ゲームはケータイアプリ「ヒルズの恋人」、【モット恋愛主義】にて配信の「レスQ」
◆産業カウンセラー、THP心理相談員、キャリアコンサルタント資格を有し、働き方の講演なども行う。
再就職への道
リクルートスーツを着て、街中を歩く学生さんをよく見かけますよね。
今は主婦をしている人でも、「ああいう時があったよなあ」と、思い出すこともあるでしょう。
ところで、そのリクルート活動の時って、会社のどういうところを見てました?仕事の中身はもちろんのこと、給料や福利厚生も大事ですよね。それにその企業自体が体力のあるところがどうかも、会社四季報とかを見て調べたりしたんじゃないですか?
さて、今、いざ再就職するとして、注目するのはどこでしょう。連載の中でも何度か書いてきましたが、子供がいることで働く時間が限られてしまうので、勤務時間を最初にチェックする人は多いと思います。
新卒リクルート時代とは違って、パートとなると企業の体力を四季報を引っ張り出してきてチェックしたりする人はほとんどいないんじゃないでしょうか。
確かにパートだと、ずっと勤めるわけじゃない場合もありますし、短期的展望に立てば一生働くことのできるような体力のある企業ということまでは考えないかもしれません。
これは会社がどれだけ継続して企業経営していけるかという意味。2、3年で潰れてしまっては怖いですが、十数年ももてば御の字だと思うと、あまり会社の体力を気にしないということはありそうです。
実は私は再就職活動の時に、会社の体力などというものを全然考えていませんでした。とにかく雇ってくれるのであれば、それだけでいいという心積もりだったのです。
もっと言えば、子持ちという会社にとってはハンディに思われがちな立場なのだから、体力のある企業などと贅沢に選んでいる場合じゃないという気持ちがありました。
でも、それは間違いだったと後で思います。すぐに辞めざるをえなくなった再就職先はぎりぎりの人数でまわしているような小さなところでした。
つまり、私が子供のことで休むとなると、本当に大きな痛手を会社に負わせることになるのです。二分の一の欠如の方が五十分の一の欠如よりも被害が大きいでしょう。
再々就職先は大手家電メーカーだったので、人数的にも余裕がある採用をしており、私ひとりが休んだところで体制には影響がないところでした。会社にそれだけの体力があったのです。
最初の再就職の時、自分自身に余裕がないのに体力のない勤め先に行ってしまうと、お互いにきついと気付きました。余裕がないもの同士の組み合わせは、さらに余裕のなさを増していきます。
でも当時は、子持ちの自分なんか大手は採用してくれないと勝手に思い込んでいました。何の規制もなく働けるフリーな人が優位だから、その人たちから大手は埋まっていくものだと思って、応募さえもしなかったのです。
まわりからも「10時~4時で仕事が終われて、有給もとれて残業代も出るところなんてない」と言われてましたから。今考えると、そういう言葉の呪縛にかかっていたのかもしれません。
けれど、「制限がある身だからこそ体力のある会社へ」と考え方の変換ができた時、大手企業に応募する勇気が出ました。
現実に採用されると、あらゆる面での待遇の違いには愕然としましたね。体力がある会社とそうでない会社とではこんなにも違うのかって感じで。
だからこそ、制限がいろいろとかかってくる子育て期には、体力のある会社を選ぶと楽だと私は実感しました。
新卒リクルート時代と同じように、会社側の事情はしっかりと調べていくことはやっぱり重要!子育て中だからと最初から諦めずにチャレンジしてみてはいかがですか?
(投稿日 : 2008/6/30(月) 14:45 日野光里.)
<< Vol.15 みんなでランチ Vol.15 ハーブティーについて >>

「
Vol.16 自分に体力がない 」の関連性が高い記事
vol.35望まれる再就職先
vol.34不景気と資格
vol.33不景気はチャンス
vol.32 役員活動と再就職
vol.31ステップアップのための準備
お気軽にコメントをお寄せ下さい。