
日野光里〈Hino Hikari〉
◆子供が2歳のときにパートを始めて6年勤めた後にマンガやゲームのシナリオライターとして独立し、現在は専業主夫家庭の大黒柱。
◆著作/ソフトバンククリエイティブ社刊「ホームズ・ツインズ!」九天社「マチともの語り」など。
◆新作ゲームはケータイアプリ「ヒルズの恋人」、【モット恋愛主義】にて配信の「レスQ」
◆産業カウンセラー、THP心理相談員、キャリアコンサルタント資格を有し、働き方の講演なども行う。
再就職への道
子供を預けて働きに出始めて一番よかったことっていうのは、実はワーキングママの仲間がたくさんできたことなんです。
特に私は地元民ではなかったので、まったく土地の情報がなかったところでの子育てだったんですよ。
それがどういうことかというと、子供の病院もどこがいいかわからない。病院っていっても小児科だけじゃありません。耳鼻科、歯科、眼科、救急病院などいろいろあるんです。
働きに行かずにひとりでこもって子育てしていた時は、それさえもどこに聞いたらいいかわからない状態。それに最初の再就職の時は中央区に勤めていたので地元情報がよけいにわからなかったんです。
ところが、再々就職先は歩いていけるところだったので、来ている人もほとんど周辺の住民。だから、得られる情報も本当に地元に密着したものでした。
「あそこの耳鼻科は昼休みに受付しておけば、帰りがけに行ってちょうどよ」
とか。
「待つのがイヤだったら、遠いけど隣の駅まで出たらすぐよ」
とか。
もう、それはそれは実用的な情報の数々を教えてもらいました。
お昼どきになると、みんな大会議室でテレビを見ながら食事をするのですが、本当に楽しかったです。そこはまさに情報のるつぼ。
県外の人間だったので、福岡のことをたくさん教えてもらいましたよ。受験のことでもそうです。PTA役員の仕事の内容のことも前もって教えてもらったり、要領を伝授してもらったり。ここで学んだことは後々までも財産になりました。
しかも辞めた今でも、その時のパート仲間と連絡をとりあって情報交換したりしてます。
ちなみにライター業を再開して最初の仕事は、口コミで評判の地元スポット紹介というものでしたが、私にとってそれはまさに昼ごはんどきに交わされる会話そのものでした。この時の記事はとても評判がよく、後々の仕事にもつながっていきます。
企業が喉から手が出るほど欲しいと思っている奥様方のナマの地元情報を、当時はタダで毎日あびるように聞いていたのです。
この連載もいってしまえば、当時の経験があったからこそしているようなもの。感謝しても、感謝しきれないくらいにありがたく思っていることがたくさんあります。
妹が昨年結婚して東海地方に嫁いでいったのですが、姉としては少しでも早く働くようにいってました。
見知らぬ土地なのですから、その土地をよく知っている先輩たちがいる職場へと勤めることが、どれだけのメリットになるかをとくとくと教えてたんですね。それで、最近働き始めたんですよ。ほっとひと安心です。
まだ子供はいませんが、子供ができたらもっとそのネットワークが活躍するはず!
そして、この職場ネットワークのありがたみは情報というデータ的な側面だけではありません。実は私が育児をする上で一番心の支えになったのが、このパート先輩ママたちの励ましだったのです。そのことは次回また。
(投稿日 : 2008/5/20(火) 16:43 日野光里.)
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