
日野光里〈Hino Hikari〉
◆子供が2歳のときにパートを始めて6年勤めた後にマンガやゲームのシナリオライターとして独立し、現在は専業主夫家庭の大黒柱。
◆著作/ソフトバンククリエイティブ社刊「ホームズ・ツインズ!」九天社「マチともの語り」など。
◆新作ゲームはケータイアプリ「ヒルズの恋人」、【モット恋愛主義】にて配信の「レスQ」
◆産業カウンセラー、THP心理相談員、キャリアコンサルタント資格を有し、働き方の講演なども行う。
※「再就職への道」は、求人情報誌「あぱぱ」で好評連載中!
本当にこれは不思議なこと。親が気合を入れて、「明日は絶対に行かないといけない日だ」という時に限って、いいえ狙って、子供は熱を出します。
とある会社のイベントがあった時のことです。最初に行ったのはまだ娘が保育園の頃でした。
どうしてもどうしてもそこに行きたかったので、何ヶ月も前からパート先には休み届けを出して、私は相当わくわくしてアイドリング状態。その頃には娘も病気をあまりしなくなっていて、もう何ヶ月も熱を出していませんでした。
ところぐわぁ!
たった一日行くだけのそのイベント前日に娘は熱を出しやがりました。寝かしつけながら、「お願い。どうか熱よ、さがって」と祈願!
念が通じたのか翌日は平熱ぎりぎり。私は娘にくわっとした顔で
「私はこの日を楽しみにしてたのよ。絶対に熱をあげないでね」
とお願い(脅し?)してイベントに出かけていったのです。
イベントの後でお迎えに行ったら保育士さんから「今日は熱が低すぎでした」と言われたので、娘は必要以上にさげてくれた模様。
ありがとう、娘。
そうまでして出かけていった甲斐があって、その時はイベントのレポートを書く役目を承りました。また、それが縁で次のイベントのゲストトークまで頼まれたのです。
ぐわぁ!
そのゲストトークの前日に2年ぶりの熱を娘は出してくれました(脱力)。
実はここ6、7年の間、彼女が熱を出したのはこの会社のイベント前日の2回と保育園最後のお遊戯会の計3回だけ。
なぜ、ねらって出すのよ〜。
今回は前回と違って最悪行かなくてもいいというわけではありません。なんたって「私」のゲストトークなんですから。
私は最終兵器「ばあちゃん」を発動するしかありませんでした。ちょっといろいろあって、母を呼ぶには相当の覚悟をしなければいけなかったのですが。
基本的にばあちゃんは「子供の面倒は親がみろ」という人。この場合、「どうして旦那が会社を休んで面倒をみないんだ」という意味が込められています。ですからばあちゃんを発動する時は、離婚を迫られる時だと覚悟をしていたのです。
それでも、どうしてもその時は行きたかった。なので、事情を話して母にヘルプを頼んだのです。母は黙って来てくれて、黙って帰っていきました。ちょっと拍子抜けするくらい。もしかしたら悲壮な覚悟がにじみ出ていたのかもしれません。母には大感謝です。
私はその時の経緯もそのゲストトークで話しました。「たった一日の仕事でも、されど一日の仕事」です。そこにどう取り組むかは見られています。前回休んでいたら、今回のゲストトークの話はなかったのですから。
もちろん、人によっては同じ状況で休むことを選択するのもありだと思います。どこで勝負をかけるかは人によって違うはず。だけど、私はやっぱりあの時が勝負をかける時だったと振り返ります。そういう覚悟で仕事をしてきたからこそ、今の自分があるんだな〜と。
良い悪いではなくて、進みたい方向にきちんと舵を取れた瞬間でした。
もちろんお金ということだけを考えれば、他県にいる親を呼びつけるのですから大幅な赤です。が、お金では買えないものが得られました。キャリアです。その話はまた次回。
日野光里〈Hino Hikari〉
子供が2歳のときにパートを始めて、6年勤めた後にマンガやゲームのシナリオライターとして独立し、現在は専業主夫家庭の大黒柱。
著作/ソフトバンククリエイティブ社刊「ホームズ・ツインズ!」九天社「マチともの語り」など。
新作ゲームは「ヒルズの恋人」【対応機種】DoCoMo FOMA70Xシリーズ・90Xシリーズ【アクセス方法】iメニュー>ゲーム>シミュレーション>ヒルズの恋人WEBサイト『ウーマンズキャリアナビ』にて小説「スタキャリブ」連載中。
産業カウンセラー、THP心理相談員、キャリアコンサルタント資格を有し、働き方の講演なども行う。
(投稿日 : 2008/4/4(金) 11:13 日野光里.)
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