
日野光里〈Hino Hikari〉
◆子供が2歳のときにパートを始めて6年勤めた後にマンガやゲームのシナリオライターとして独立し、現在は専業主夫家庭の大黒柱。
◆著作/ソフトバンククリエイティブ社刊「ホームズ・ツインズ!」九天社「マチともの語り」など。
◆新作ゲームはケータイアプリ「ヒルズの恋人」、【モット恋愛主義】にて配信の「レスQ」
◆産業カウンセラー、THP心理相談員、キャリアコンサルタント資格を有し、働き方の講演なども行う。
再就職への道
年齢制限があって、再就職しようと思ってもうまくいかないと思っている人は多いのではないですか?
最近ドラマで話題の「アラフォー世代」。流行しているようですが、十数年前の私は40代での再就職は30代や20代での再就職に比べ難しく、年寄りだから再就職先はないと思っていました。
私が子供を産んですぐの頃に、まわりからも言われてはいたんですよ。産んですぐなら、まだ働いていた頃の勘があるので再就職に有利だということを。うちは、経済的事情ですぐに働き始めましたが、中には勘が衰えないようにと思って働き続けている人もいるでしょう。
けれど、そこにジレンマが生まれます。働く勘が鈍らないうちというのは、まだ子供が小さく、手がかかる時なのです。いくら勘があったとしても、物理的に働く時間が制限されてしまうので、子供がいなかった頃と同じというわけにはいきません。
いいえ、同じというよりは、まったく違った働き方がそこに待っていたというのが私の実感です。
それでも、私はやっぱり早くに再就職した方がいいのだろうと思っていたのです。40を過ぎてからの再就職などは、きっと無理だとふんでいました。
けれど、実際にパート勤めをしていた会社で30代から40代になる主婦の人を見ていて考えが変わったのです。確実に40代の方が時間的に余裕が出きてきていました。子供は大学に行ったり、上の学校に行ったりして、手は本当に離れます。ちょっとした病気で付きっきりにならなくても大丈夫になりますし、料理もできれば、精神的にも自立してきます。
子供が小さいうちは短時間労働しかできなくても、40代ならフルタイムで働けるという人が多くなってくるのです。そして、企業の中にもそのことに気づいている人がいます。30代ではパート勤務だった人が、40代で正社員勤務となる姿を何パターンか見てきました。
もちろん、なにもしなくて正社員というわけにはいきません。能力があるから、本人がその気になって実現しているのです。パートで慣らしていたということもあるでしょう。
今なら、30代で焦らなくてもいいという思いが強いです。時期が来た時にフルタイムに切り替えても、十分にやっていけるという前例を見られたせいだと思います。
「今しかできない働き方」というのがあるでしょう。特に女性なら、それは出産育児の過程で現れてきます。その都度その都度、スタイルを選択していくことも可能だと思います。
昔、思っていたように、「30代で無理して正社員にならなければ40代では決して正社員になれない」といった焦りはなくなりました。40代だからこそ、雇ってくれる会社もあります。変なプレッシャーを自分にあたえずに、最良の選択肢を見つけていけるといいですね。
(投稿日 : 2008/8/11(月) 11:21 日野光里.)
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