
日野光里〈Hino Hikari〉
◆子供が2歳のときにパートを始めて6年勤めた後にマンガやゲームのシナリオライターとして独立し、現在は専業主夫家庭の大黒柱。
◆著作/ソフトバンククリエイティブ社刊「ホームズ・ツインズ!」九天社「マチともの語り」など。
◆新作ゲームはケータイアプリ「ヒルズの恋人」、【モット恋愛主義】にて配信の「レスQ」
◆産業カウンセラー、THP心理相談員、キャリアコンサルタント資格を有し、働き方の講演なども行う。
再就職への道
旦那がいつ失業するともわからないので、パート勤めをしながらもダブルワークで内職もしてきました。そうでもしないと、いつ路頭に迷うともわからないからです。
とにかく生活しなければいけないので、必死に働きました。3時間睡眠で、ふらふらになりながらパート先に行くことも多くありました。
でも、働かなければ食べていけないのだから、必死。子供にだって食べさせなければいけないし、住むところだって必要なんですからね。そうやって頑張ってきたので、本当に失業した時もどうにか乗り越えられてきました。
ところが!!
こうやって旦那が頑張らない分を、必死にフォローしながら、身体を壊してでも働いた私に対して、こういうことを言う人がいるんです。
「あんたが働くけん、旦那が働かんとよ」
何言おう、それはうちの実母が言った言葉なんだけど。
先に働かない人がいて、その分を補うために一生懸命働いてきた人間に対して言う言葉だろうか!?それも理由はたったひとつ! そう、
「女性だから」
という性別だけ。
でもね、頑張って働いている女性に聞くと、少なからず同じことを言われた人がいるんですよ。これは、本当に残念なことだし、あんまりなことだと思います。
男の人はバリバリ働いて一生懸命であればあるほど、何の規制もなく褒められる場面が多いでしょう。ところが、同じことを女性がすると、何故かあれやこれやといちゃもんをつけてくる人がいます。
まるで男性にとって働くことはいいことだけど、女性にとっては働くことが悪いことでもしているかのような風潮。
本当に歯噛みしたくなるようなことは多々ありました。特にうちの場合は、放っておいて働くかといったら、とんでもない話で、私がきちんと働いていなければ一家離散は間違いありません!
旦那が働かなくなるからと、仕事をしない大の大人ふたりが居間で向き合って、どっちが仕事に行くかをにらみ合っていればいいのでしょうか?そんなの、すぐに飢え死にしてしまいます。
これが実母だから、まだいいけど、旦那の親から
「うちの子が働かないのは、嫁が働くからです」
なんて、言われた日には、情けなくて涙が出てきそうですよ。それにも耐えて、子供から父親を取らないようにと、働き続ける母親がいるのなら、エールを送りたいです。少なくとも、私は味方だと。
女性だからって、家族のために必死に働くことのどこが悪いんでしょう? それで働かないのは、女性のせいではなくて全面的に男性のせいではないのでしょうか?責任転嫁もいいところです。
一生懸命働いても、女というだけで認められないどころか非難されるような羽目になって落ち込むこと。そんなことのない世の中が来て欲しいと切に願います。全ての働く女性のために。
(投稿日 : 2008/8/4(月) 11:59 日野光里.)
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